newmo株式会社(東京都港区、代表取締役 青柳直樹、以下newmo)は、2024年5月31日よりライドシェアドライバー募集(プレエントリー)を開始いたしましたのでお知らせいたします。
PRTIMES
5月31日、「newmo」という新しいライドシェアプラットフォーム下でドライバーのプレ募集が開始されました。
今年の秋から開始を目指していて、稼働エリアは大阪市域交通圏となり、その後は順次全国展開を予定しているためドライバーとしては大阪以外の方もプレエントリーが可能です。
東京や神奈川などの都市圏では、すでに同様のサービス(GOライドシェアなど)がありますし、基本的にはタクシーの不足する時間帯をライドシェアで補うことを目的としているので、乗車料金はタクシーもライドシェアも同額です。利用者の立場からするライドシェアの場合は安くなるわけでもなく、現時点では利点が少ないので目新しさも少なくサービス自体が話題に上ることはまだ少ないようです。
ですがこの「newmo」、別の理由で注目されているのです。
今回はそれも含めて内容にも触れつつ、どのようなサービスなのか書いてきます。
newmoはいわゆる日本型ライドシェアのサービス
newmoはnewmo株式会社が提供する自家用車活用事業(通称、日本型ライドシェア)です。
こちらのnewmo株式会社、今年新設したばかりの会社なのですが、この「newmo」サービスをもって20億円の資金調達に成功したということで話題になりました。この会社の代表である青柳直樹氏は凄い経歴の持ち主で、過去にグリーやメルカリの役員や、クラウドワークスの社外取締役など今や名だたるオンラインサービスの中軸を担ってきた方です。
その青柳氏が満を持して起業したnewmo株式会社ですから、そのサービスに注目が集まらないわけがありませんね。
都市圏で同様のライドシェアがすでに始まっているがまだ実感ができない
今年4月8日、ライドシェアが一部解禁となりました。東京都、神奈川県、愛知県、京都府、長野県(軽井沢町)で運行が開始されています。Go株式会社の提供しているGoというタクシー配車アプリを通じ、タクシー会社が運行主体となった自家用車活用事業(通称、日本型ライドシェア)です。現在は、下の表のようにライドシェアカーの稼働する曜日や時間が限定されています。
しかし、ライドシェア一部解禁のニュースは話題になったものの、実際に乗った方の話も聞きませんし、いつどこで配車できた等の話も入ってきていません。私もライドシェアカーに乗ってみたくて何度かGOアプリからトライしましたが、いずれもタクシーとマッチしてしまったので乗れていません。まだ始まって2ヶ月ですからライドシェアドライバーの稼動自体が少ないのかもしれませんし、まだまだ実感するのは後になりそうです。
そんな中、大阪でnewmoが開始されるわけですが、他社との差別化や成功する勝算はついているのでしょうか?非常に気になりますね。
newmoの戦略は信頼性の高さを売りに?
newmoの事業戦略や特徴ついてこちらの動画(事業戦略発表会)から拾ってみます。
動画によると、まず冒頭でスローガンと公共交通について地方の現状と課題の説明がされ、そのあとにサービス内容の説明がされています。
newmoのスローガンは「移動をカラフルに」とのことで、移動に多様性を持たせることの言い変えなのかなと感じましたが、ライドシェアを広めて移動に多様性を持たせたい。そしてその地域の振興に寄与したいという想いが込められていそうです。
newmo大阪モデルの場合、地元のタクシー会社の株式会社岸交に資本参加し、同社の既存タクシーサービスにライドシェア要素を付加したものです。ドライバーは岸和田交通と雇用契約(パート)を結び、所定の研修を受け、自家用車を使用して稼働を行うとのことです。GOライドシェアとまったく同じですね。
青柳社長自らが語るnewmoの特徴としては、ノウハウを生かしたアプリやシステムの提供、保険会社と提携して独自の保険を付与する、ドライバーの教育体制の充実などの利用者の安全性、利便性の追求を前面に謳っている印象です。また、ユーザーがnewmoアプリから配車依頼する際、タクシーとライドシェアの選択ができる点も特徴的です。
事業説明を一通り聞いてみて、特段新しい要素はなかった印象ではありますが、青柳社長の自身に満ちた表情を見ていると情熱をもって取り組まれていると感じました。ライドシェアをめぐる法整備が進んで規制緩和されない限り、現状これ以上の独自性を持つサービスは認められないのだと思いますが、 その先の展開もすでに浮かんでいるかのようなそんな表情をしていました。
なぜ大阪でスタート?
newmo株式会社が資本参加する株式会社岸交も含めて、大阪府のタクシー会社ではドライバーの高年齢化が進み、ドライバーの数が年々減少しているなど恒常的に人手不足等の問題を抱えています。いよいよテコ入れをしないといけなくなってきたタイミングでライドシェア解禁が来たというわけです。
また訪日外国人の増加による需要が増していることに加えて、2025年の開催予定の大阪・関西万博でも爆発的な交通需要増が見込まれていることから大阪でタクシーとライドシェアのハイブリッド型サービスを運用することで、ドライバーの確保とタクシー需要の両方に対応できるのではないかという見込みとなるようです。
まとめ
newmoは20億円の資金調達で話題の自家用車活用事業(通称、日本型ライドシェア)です。2024年秋に大阪府でのスタートする予定で、現在ライドシェアドライバーのプレエントリーが開始されました。2025年には全国展開することを視野に入れています。
地元のタクシー会社と連携し、ライドシェアカーは一部の曜日や時間帯限定で稼働するモデルですが、今後の規制緩和の状況によっては一気に拡大するかもしれないです。
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