日本版ライドシェアを利用したい人が2割しかしないそうです
MM総研(東京都港区)が、「日本版ライドシェアに関する調査」(2024年6月)として全国15~79歳の男女1000人を対象にしたWebアンケートを実施し、結果をWEBで公表しています。
アンケート結果によると、日本版ライドシェアを利用したい人は、なんと全体の2割以下に留まったそうです。。。
料金はタクシーと変わらないわけですから、だったらタクシーのほうが安心そうだし、慣れているからタクシーがいい。となるのは当たり前です。
ライドシェアを利用したい人はどんな人?
気になるのは、利用したいと回答した2割の人は、なぜそう回答したかという点です。
この2割の人達は、日本版ライドシェアの料金以外のメリットを他の8割の人よりも少し詳しく知っているからです。そして普段も頻繁にタクシーを利用していて、乗りたくても乗れない経験をしてきた人達です。極端に言えば、タクシーとかライドシェアとかどちらでもよくて、単純に車の台数が増えてほしい人たちなんです。
言い換えれば、利用したくない8割の人たちは料金以外のメリットを知らない可能性が高い。日本版ライドシェアについて認知はしているものの、ライドシェア=タクシーより安くなるという先入観のみで利用したいか判断しているので、他のことは知らないという方が多いことを示しているように感じます。
あれだけ話題になったのに、もう関心がない
現状、日本版ライドシェアの一番のメリットは、タクシーが不足しがちな需要の高い時でもライドシェアカーが稼働することで少しでも乗車できる確率が上がることにあるのですが、大多数の人はこのことを知らないのではないかと思うのです。
今年の4月にライドシェアが限定解禁された際は、テレビでもWEBニュースでもあらゆるメディアで取り上げられて話題になったのですが、先程も書いたとおりで海外のライドシェアサービスのイメージが先行しているので、ライドシェア=タクシーより安いを期待してしまいます。だから日本版ライドシェアはタクシーと同額とわかった途端、その時点で関心は一気に薄れてしまったんです。
私もライドシェアに関する記事を書いていなかったら、その一人になっていた可能性があります。タクシーと同じ料金なら意味ないじゃん!ってなりますね。
でも日本版ライドシェアの導入目的でもある、タクシー不足の解消を担うようにできればユーザーにとってそれだけでも大きなメリットになることもあるんです。
乗りたいときに乗れないタクシー
私の経験上、タクシーってほんとうに必要な時に限って乗れないし、Goなどの配車アプリを使用しても配車できないことがほとんどです。急な雨や、交通機関の乱れでタクシーの需要が一気に増すタイミングでは、迎車や配車に回す余裕がなくなるので仕方がないことなのですが、もうちょっと何とかならないものかと不便さを感じてしまうものです。
以前はこんなことなかったように記憶しています。コロナ禍を経て4年でタクシードライバーの数が2割も減ってしまったというのはどうやら本当のようですね。
その穴を埋めるべく開始された日本ライドシェアですから、タクシー需要増に対応するためにをもっとうまくアピールするようにしていただきたいです。雨降りの混雑時でも配車できます!とか。
じゃないと、肝心のドライバーも増えていかないんじゃないかと感じます。