概要
ライドシェアは、自家用車を所有する個人が他の人を乗せて共有し、交通手段として利用するサービスです。日本では元々自家用自動車を「有償で運送の用に供してはならない」と道路運送法78条で禁止されていましたが、今月の4月から東京、神奈川、愛知、京都の4都府県の一部で限定解禁されました。
そんなライドシェアですが、社会復帰が容易ではない元犯罪者や不法滞在外国人にとって格好の稼ぎの的になるのではないでしょうか?
今回はそんな可能性について考察してみました。
ライドシェアドライバーになるには?
ライドシェアドライバーとして働くには、普通自動車運転免許(第1種運転免許)を取得後、1年以上経過していることが最低条件となります。 タクシー会社によっては、普通免許取得後3年以上の経験を求める場合もあります。
また内閣府ホームページで公開されている「ライドシェア事業者に対する法的義務」では、ドライバーの登録の審査義務として、
「運転経歴に係る証明書にて審査」と「犯罪経歴証明書」の2点を審査義務としてライドシェア事業者に課しています。
つまりライドシェアドライバーを管理しているタクシー会社は上記2点を必ず審査する必要があり、犯罪歴のある方や、不法滞在外国人はその時点で弾かれるため、合理的に考えると記事タイトルのように、反社会勢力の稼ぎ口にはなりにくいと考えます。
引用:
本当にそうなのか?
しかし、だからといってライドシェアは本当に反社会的な人物は参入できないのでしょうか?
確かにライドシェアドライバーは管理事業者の元、様々な要素で審査されています。しかし、そもそも認可をうけず営業している「白タク」と呼ばれる違法労働者はライドシェアが解禁される前から存在しているようです。今回ライドシェアが解禁されたことにより、それを隠れ蓑として白タクが取り締まられ辛くなるのではないかと筆者は考えています。
また、どれほど厳密な審査をライドシェア事業者がするのかという点において不明瞭なため、ひょっとしたら審査不備で審査をパスしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょう?最近登場したばかりで何かと話題になるライドシェアですが、その裏でいまだに利用者も少なく乗車レビューなども少ないため、利用することに対して不安や抵抗感を抱く方もいらっしゃったのではないでしょうか?
ただ、その裏側では国が事業者にドライバーの審査を義務付けているため、安心して乗車できる可能性が高い一方、先にもあげた白タクドライバーや審査から漏れた不適切なドライバーと出会してしまうかもしれないので、そういった危険を考慮し、ライドシェアを使用する際は必ずアプリから車を呼び、また乗車する際はドライバーの身元をしっかり確認するようにしましょう。