ライドシェアが白タク業者の隠れ蓑になる危険性。

概要

2024年4月にライドシェアが解禁されてから4ヶ月が経過されました。

都内ではところどころライドシェアカーを目の当たりする機会もちらほら出てきたのではないでしょうか。深刻なタクシー不足の中ライドシェアの活躍により、移動が便利になったという声もネット上で目についたりします。

しかし、ライドシェアが解禁されたことでとある違法業者が得をしてしまう可能性が考えられます。その違法業者とは白タク事業者です。

白タクとライドシェアの違いは一定の条件を満たし、国からの認可を受けているかどうかですが、白タクは無許可で人を乗せ営業してしまう違法行為のことで発覚すれば、『3年以下の懲役または300万円以下の罰金』の重い罰則が科される可能性があります。

今回はそんな白タク事業者がライドシェアの出現により、得をしてしまう可能性を考えてみました。

 

検挙されづらくなる

まずは過去の白タク事業者の検挙事例を調査してみました。

無許可で外国人観光客を有料で自家用車に乗せたとして、警視庁交通捜査課は12日、中国籍の男性(36)(中略)を道路運送法違反(有償運送行為の禁止)容疑などで逮捕したと発表した。男性は2月、警視庁による「白タク」の一斉取り締まりの際、羽田空港で警察官に職務質問を受け、その場から逃走していた。
逮捕容疑は2月8日、国の許可を得ずに、神奈川県箱根町のホテルから羽田空港まで、台湾の観光客5人を車で送迎したなどとしている。「生活費のためにやった」と容疑を認めているという。
(3月12日 毎日新聞 「観光客相手に「白タク」か 羽田空港で職質され逃走した男性を逮捕」より引用)

こちらの事例では、職務質問により白タク行為が発覚したようです。

当時白タク業者がどんな様子で営業していたかはわかりませんが、その時はライドシェア制度も存在しなかったのでタクシー車以外が客を乗せて営業していたら違法行為だということは一発でわかると思います。

しかし、ライドシェアサービスが出現したことにより一般人も営業できるようになってしまったので、白タクとライドシェアの境界線が曖昧になってしまったと考えられます。

流石に警察官もライドシェアドライバー全員に職質かけるわけにはいかないと思うので、違法業者だけを割り出し検挙することは以前と比べて難しくなったでしょう。

また、ライドシェアドライバーは管理会社となるタクシー会社にマージンを支払わなければいけませんが、白タクであれば売り上げをそのまま手にすることができるので、今後ライドシェア、タクシードライバーより白タク事業者が増加するかもしれません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?白タク事業者の検挙件数が増加したというデータはないものの、ライドシェアと白タクの見分けがつかなくなったことで白タクが増加していく可能性は大いにあると思います。

皆様もそういった違法業車に加担しないよう、アプリなどから車を呼ぶなど、正規のルートでライドシェアを利用することをお勧めいたします。

 

筆者 :

VRとチェスが大好きな駆け出しプログラマー。 好きな曲はLynneaのOutrunです。 最近ずっと自分をA型と思っていたのに病院でO型と判明しました。

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