突然ですが、旅行先で移動に困ること結構ありますよね?バスが全然来なかったり、タクシーが捕まらなかったり。
ライドシェア関連の記事を書いたり調べていていくなかで、ふと考えたんです。
自身にとって、ライドシェアの本当の理想形ってこれかも!って。
今日の記事はそんな内容です。
白タクを合法にしたらよくない?
いきなり本題ですが、白タクを合法にしたらよくない?と思うのです。移動に困ったときに、たまたま走ってきた車に止まってもらって、その場で料金とか行先交渉して連れて行ってもらうっていうのができたら最高なのでは?
たとえば、観光地から最寄り駅まで戻りたいシチュエーションだと、現状はバスかタクシーしか移動手段の選択肢がないわけです。でも白タクがOKとなれば、車で来ている人に声をかけて○○駅まで2,000円で乗せて貰えませんか?などの交渉ができるようになります。これができたら楽だし便利ですよね。
この方法なら老若男女だれでも使えるし、アプリの登録とか煩わしいことを省けます。
なので、ライドシェアのプラットフォームとかアプリを介さず、個人間で取引できればいいので、要するに「白タク」が合法になれば良いんじゃないかということです。
でも現実問題どうなんでしょうか?
利点と課題から見た白タク合法化の可能性について考えてみます。
白タクの利点と課題
まず、白タク合法化が現実的なのか考える材料として利点と課題を列挙して整理してみます。
白タクの利点
利点としてはこのようになります。メリットとして大きいのが、どこでも乗せてもらうことができることです。
即時性:必要な時にすぐに利用できる(※近くに乗せてくれる人がいれば)
アクセシビリティ:スマートフォンやアプリが不要で、誰でも利用可能
柔軟性:行先や料金の交渉が可能
白タクの課題
次に課題ですが、白タクは安全性の問題が一番の障壁です。個人間取引とはいえ、お互いに初めて会う状況が多く、身元確認なども行わないので事件や犯罪に巻き込まれる可能性は否めません。
また、報酬はアプリや決済システムを通さず現金のやりとりになりますので課税が難しい問題も大きいです。
安全性:ドライバーや乗客の身元確認が困難
信頼性:サービスの品質保証が難しい
料金の透明性:事前に料金が分からず、不当な請求のリスクがある。また基本的に現金精算のみになってしまう
法的責任:事故や犯罪が起きた場合の責任の所在が不明確
課税:個人間取引の把握が困難で、適切な課税が難しい
交通秩序:無秩序な停車による交通渋滞のリスク
安全性と法的責任の障壁が大きく現実的ではない
確かにユーザーにとって便利な面もありますが、上記の課題、特に安全性と法的責任の問題が大きな障壁となります。現代社会では、個人の安全と消費者保護が重視されるため、「白タク」の合法化は難しいでしょう。
代替案:
上記のように白タクの合法化は厳しいですが、しっかりシステムを導入して安全性を確保すれば良いかもしれません。
簡易的な登録制度:基本的な身元確認と車両点検を条件に、個人による有償運送を許可する
デジタルプラットフォームの活用:スマートフォンアプリを使わずとも、簡単な電話やテキストメッセージでマッチングできるシステム
フレキシブルな料金システム:基本料金の範囲内で交渉可能な仕組み
コミュニティベースのサービス:地域限定で、住民同士の相互扶助的なライドシェアを認める
いずれにしろ、ライドシェア自体が全面解禁されないことには、タクシー会社以外の参入はできません。白タクに近いようなサービスがあったらユーザーとしてはありがたいのですが、やはり問題も多いので時間を重ねて法改正が必要になりそうです。
まとめ
以上のように、完全な白タクの合法化は現実的ではありません。でも安全性と利便性のバランスを取りつつ、より柔軟で即時性のあるサービスを目指すことは可能です。理想的なライドシェアの形を追求する上で、この視点は重要だと感じます。
今後の議論や政策立案において、このようなユーザー目線のニーズが少しでも取り入れられたら嬉しいです。
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