自家用車で一般のドライバーが有料で乗客を運ぶことができる日本版ライドシェア(自家用車活用事業)が、2024年4月から全国の都市部や観光地などで始まっていますが、岐阜市でも2024年8月2日から日本版ライドシェア(自家用車活用事業)の運行が開始されました。これにより、岐阜県内初のライドシェアサービスが実現し、地域の移動手段に新たな選択肢が加わることとなります。岐阜市に新たな風が吹くのか期待が高まります。
岐阜市がライドシェアを導入するに至った背景
岐阜市では、公共交通機関の利用者数の減少や高齢化社会の進展に伴い、移動手段の多様化が求められていました。これに応える形で、岐阜市とライドシェア運営会社が連携し、地域のニーズに対応するための実証実験が行われました。その結果、ライドシェアが市民の移動手段として有効であることが確認され、正式な運行開始に至りました。
参考:岐阜新聞Web
岐阜市の日本版ライドシェアサービスの概要
岐阜市で始まったライドシェアは、タクシーが不足する時間帯をカバーするため、一般ドライバーがタクシー会社の管理するライドシェア専用の車両を使ってタクシー業務を行う、いわゆる日本型ライドシェアの方になります。
※日本型ライドシェア(自家用車活用事業)と自治体ライドシェア(自家用有償旅客運送)の違いについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
このタクシー会社の管理するライドシェア専用車両は、料金メーターがなく、アプリで配車・支払いを行う仕組みで、毎週金曜日と土曜日の午後6時から翌日の午前5時まで運行します。
今後、需要を見ながら、車両やドライバーを増やしたいとのことです。
事業主体 | 株式会社日本タクシー |
運行時間 | 金曜日と土曜日の午後6時から翌朝5時まで |
運行車両 | タクシー会社の管理するライドシェア専用の車両2台 |
利用方法 | 専用アプリを利用 |
料金 | タクシー料金に準ずる金額 |
岐阜市の日本版ライドシェアに期待される効果
岐阜市の日本版ライドシェアサービス開始に伴い、期待される効果としては以下の点が考えられます。
- 移動手段の多様化:公共交通機関が利用しにくい地域でも、ライドシェアを利用することで便利に移動できます。
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地域経済の活性化:観光客やビジネス客が増加し、地域経済の活性化が見込まれます。
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高齢者のサポート:高齢者の移動手段としても活用され、社会的な孤立の防止に寄与します。
岐阜市民の声と今後の展望
岐阜市の日本版ライドシェアサービスが開始してから約1週間が経ちましたが、運行開始直後から、多くの市民がライドシェアサービスを利用し、その利便性を実感しているとのことです。特に高齢者や子育て世帯からは、「日常の買い物や病院への通院が楽になった」「バスの時間を気にせず移動できるので助かる」といった喜びの声が寄せられているそうです。
岐阜市での日本版ライドシェアの運行開始は、地域社会にとって大きな一歩です。今後も運行状況を注視しながら、更なるサービスの向上を図ることで、岐阜市の移動手段が一層便利で多様化することが期待されます。
日本全国各地で続々と、日本版ライドシェア(自家用車活用事業)または自治体ライドシェア(自家用有償旅客運送)の導入が進んでいますね。
全国の交通課題の解決とさらなるサービスの発展を願うばかりです。