自家用車で一般のドライバーが有料で乗客を運ぶことができる日本版ライドシェア(自家用車活用事業)が、2024年4月から全国の都市部や観光地などで始まっていますが、埼玉県でもさいたま市、川口市、蕨市、戸田市、上尾市、伊奈町、桶川市、鴻巣市、北本市の9市町が入る「県南中央交通圏」で日本版ライドシェア(自家用車活用事業)が始まっています。
参考:彩の国埼玉県
また、埼玉県草加市でもこのエリアを中心にタクシー事業を展開する氷川タクシーがライドシェアサービス「CHOINORI(ちょいのり)」を提供開始しました。
このサービスは、地域住民の日常の移動をサポートするだけでなく、特に大学生ドライバーを対象としたユニークな奨学金返済プランを提供する点で注目を集めています。
参考:CHOINORI(ちょいのり)
草加市から始まる「CHOINORI(ちょいのり)」サービスの概要
埼玉県草加市は、東京に隣接しつつも交通の便が限られている地域が多いことから、移動手段の選択肢が限られがちです。こうした背景の中、「CHOINORI」は地域住民のニーズに応えるべく、短距離の移動を効率的にサポートするライドシェアサービスとして登場しました。従来のタクシーや公共交通機関とは一線を画し、手軽に利用できることが「CHOINORI」の魅力です。
事業主体 | 氷川タクシー |
運行時間 | 金曜日と土曜日の16時から翌朝5時台まで |
運行車両 | タクシー会社所有の車両または自家用車 |
利用方法 | 専用アプリ(GO)を利用 |
料金 | タクシー料金に準ずる金額 |
大学生ドライバー向けの奨学金返済プランを展開
「CHOINORI」は他のライドシェアサービスとは少々異なり、大学生ドライバーに向けたユニークなプランを展開しています。
大学生ドライバーを積極的に採用し、彼らに奨学金返済をサポートするという内容です。このプランでは、ドライバーとしての稼働時間や走行距離に応じて、一定の金額が奨学金の返済に充てられます。特に、奨学金返済の負担が大きい学生にとっては、経済的なサポートと実務経験を同時に得られる貴重な機会となっています。
「CHOINORI」の運営会社は、大学生の社会参画を促進すると同時に、地域社会とのつながりを深めることを目指しています。また、この取り組みにより、若い世代が草加市に根付きやすくなることも期待されています。
確かに、日本版ライドシェアが始まって以来、スポットでアルバイトをしたいという人は多いですが、フルタイムの仕事とのWワークがなかなか難しい状況です。大学生も学校との両立という状況下で、効率的に働きたいと考える人は多いでしょう。
給与は、マイカー型で時給1,500円(22時~翌5時まで1,875円)、会社貸与型で時給1,300円(22時~翌5時まで1,625円)なので、悪くないのではないでしょうか。
詳細は、こちらをご確認ください。
今後の展望
「CHOINORI」は、草加市での成功を足がかりに、他の地域へもサービスを拡大していく計画を進めています。特に、地方都市や交通が不便な地域においては、同様の取り組みが非常に効果的であると見込まれています。また、大学生ドライバーに対する奨学金返済プランは、今後も多くの学生にとって魅力的な選択肢となるのではないでしょうか。
埼玉県草加市から始まった地域密着型のライドシェアサービス「CHOINORI」は、これからの日本型ライドシェアの可能性を切り開く存在となることが期待でき、この新しい波が今後全国に広がっていきそうな予感がしています。